2010年04月27日

保育園で36人食中毒、4歳児が一時入院(読売新聞)

 群馬県は19日、吉岡町第四保育園(吉岡町漆原)で2日にサルモネラ属菌による食中毒が発生し、園児29人を含む1〜70歳の男女36人が下痢や発熱症状を訴え、うち4歳の男児が一時、入院したと発表した。

 いずれも快方に向かっているという。給食が原因とみられ、県は保育園に19日から3日間の調理業務停止命令を出した。

 県衛生食品課によると、保育園が提供した給食のうち、全員が食べたホウレンソウのゴマあえにサルモネラ属菌が付着していたとみられる。菌は、加熱不十分な食肉や鶏卵、これらの加工食品に含まれることがあり、調理過程でゴマあえに移った可能性が高い。

 保育園からの報告は13日で、発生から10日以上も経過していた。県は全保育園に対し、速やかな報告を求める通知を出す方針だ。

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2010年04月24日

【新・関西笑談】さらば火の玉流(1)将棋棋士九段 有吉道夫さん(産経新聞)

 ■引退するときは野垂れ死に覚悟 がけっぷち勝利は神様の贈りもの。

 現役最年長の将棋棋士、有吉道夫九段(74)がプロ生活に終止符を打つことになった。名人への挑戦権を争う順位戦のC級2組で、成績下位者が対象の降級点を3回付けられたため、陥落が決定。年齢規定により引退を余儀なくされた。ところが、昨年度内に組み合わせが済んでいたNHK杯などに勝利したため、4月以降も負けるまで指せることに。投了はもう少し先だ。(聞き手 伊藤洋一)

 −−55年の棋士人生を振り返ってください

 有吉 55年もやったのか、との感慨はあります。仕事をする時間とすれば長いですね。好きな将棋が指せなくなるわけだから当然、寂しさはありますが、物事には始まりがあれば終わりもある。悔いが残らなかったのはよかったです。

 −−いい時期ばかりではなかった

 有吉 落差が激しい職業。100点か0点で、ほどほどがない。共同作業なら分担もできますが、審判すらいない孤独な仕事。それだけに、勝てば一緒に喜び、負ければ励ましてくれたファンの方に、感謝でいっぱいです。

 −−引退が決まった2月2日の順位戦の終局後、「最近は将棋に衰えを感じていた」と話されていました

 有吉 外から見たらわからないが、将棋は体力が必要。朝10時の開始時は元気でも、夕食を済ませるころにはガタッとくる。肉体的なのか精神面も関係していたのか、60歳過ぎてからポカが多くなってきました。

 −−一昨年度も追い込まれながら、最終局で勝って引退を免れています

 有吉 昇級がかかった22歳(高崎一生四段=当時)と、降格寸前の73歳では、冷静に考えれば私の勝ち目は薄い。だから前日は家内(美智子夫人)に、「明日は私の葬式してくるからな」と告げたんです。怒られましたがね。「勝負の前に縁起の悪いこと言いなさんな」と。

 −−実際は快勝

 有吉 みっともなくバタバタしたら棋譜に残る。飛ぶ鳥あとを濁さずで、冷静にやれた。記者が大勢来られる中での対局で、昇級がかかった相手が気の毒でした。

 −−今回も報道陣が詰めかけました

 有吉 引退するときは野垂れ死にも覚悟していました。全盛期に比べ衰え、C級2組から陥落し軽蔑(けいべつ)されてもおかしくないのに報道してもらえた。名誉なことです。

 −−そこで引退かと思いきや、1日で3局勝たなくてはいけないNHK杯の予選を通過。驚きました

 有吉 神様の贈りものですね。持ち時間が短い(予選は各20分が切れたら1手30秒未満)ので体力的には1日3局も指せる。でも、1つ勝ってホッとした後すぐに集中、弛緩(しかん)してまた集中−は、精神的に拷問に近い。5年ぶりの本戦出場で喜んでいたはずなのに、帰宅したら家内に、「死んだような表情」と言われたほど疲れていたようです。

 −−将棋連盟は引退日の解釈を、従来の「3月31日」から「最終対局日」に変更しました

 有吉 他の棋戦と違い、NHK杯は1回戦から放映され目立ちます。「引退棋士がなぜ年度が替わっても指してるんだ」って指摘されたら格好悪いから(変更したの)じゃないですか。

 −−棋王戦も残っています。勝ち進んで羽生善治NHK杯選手権者、久保利明棋王と対局する可能性も

 有吉 そうなったらどの新聞も1面に載せてくれるでしょう(笑)。

                   ◇

【プロフィル】有吉道夫

 ありよし・みちお 昭和10年、岡山県備前市生まれ、74歳。故大山康晴十五世名人門下。昭和30年にプロ棋士(四段)になり、47年度後期の第21期棋聖位を獲得。54年に九段。タイトル戦登場は9回。平成13年には史上6人目の公式戦1千勝を達成。19日現在、1087勝1000敗で対局数は加藤一二三九段(2333局)に次ぎ現役2位。激しく攻める棋風から「火の玉流」の異名をもつ。倉敷市大山名人記念館が開館した5年から19年まで、館長を務めた(現在は名誉館長)。

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2010年04月23日

平等院鳳凰堂 内部をCGで再現 極楽浄土の優美な色彩(産経新聞)

 世界遺産の平等院鳳凰(ほうおう)堂(京都府宇治市)の内部が、コンピューターグラフィックス(CG)で再現され、約950年前の創建当時の繊細で優美な極楽浄土の世界がよみがえった。本尊を安置する須弥壇は、夜光貝を加工した螺鈿(らでん)で装飾され、白壁を空に見立て青の濃淡で表現した豪華絢爛(けんらん)な彩色。17日から平等院で始まった春季特別展で初公開された。8月6日まで。

 再現は、平成16〜21年度に行われた大修理に伴う科学調査や専門家の意見を集約して実施。本尊の阿弥陀如来坐像や長押(なげし)の上にかかる雲中供養菩薩像(52体)などを除いた堂内のカラー写真に、日本画家・馬場良治氏が復元した柱の彩色などを組み込んだ。

 須弥壇の階段は、金粉を混ぜて塗った漆を研ぎ出した下地に、極楽浄土に咲く花・宝相華(ほうそうげ)の文様をちりばめて螺鈿装飾。須弥壇下部の金メッキ部分には、獅子が描かれていたと推定した。

 台座の周囲の床は、昭和期の調査で少量の顔料が見つかったことをもとに群青で統一。手すりは朱色とした。

 一方、現在は3段の白壁となっている長押の上の部分には、雲中供養菩薩像がかけられていることなどから、虚空(こくう)が表現されていたと想定し、いずれも青を基調とした背景にしている。

 人間国宝で漆芸家の北村昭斎氏は「非常に充満した浄土空間を印象づける。彩色とは異なる光沢を伴った螺鈿が重要な意味を持ち、そこで宝相華を表現することで、華やかさが増すことがうかがえる」と話した。

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